「更新型」に気をつけろ 見直しで得する生命保険・医療保険

更新型保険への変更は損する



驚きの真実を教えてもらいました

実際に私の生命保険を昔からの知人の保険会社のファイナンシャルプランナーに見てもらいました。 私の加入していた保険はもちろん誰もが知っているテレビCMもしている大手保険会社の保険です。

私の保険は主契約と特約を合わせて年間230,000円程度のものでした。
※この「特約」というのもボッタクリでしたけど・・・

そのうち主契約は年間97,000円くらいの掛け金を30年支払うタイプでした。
支払いは65才で終わり、保険は終身、つまり死ぬまで有効というものです。

この保険は積み立てられるタイプでもし満期になり解約した場合、

「安く見ても500万円以上は戻ってくる。」
と言われました。
支払総額は300万程度なのに解約すると500万以上もどってきます。

つまり支払ったお金以上に戻ってくるのです。
これは掛け金が積み立てされ、それに金利がついていることによります。
私の場合は予定金利が約5%程度でした。
そして景気の良い頃はその金利も7%とか8%とかが普通にごろごろあったのです。
つまりもっとお金が戻ってくるはずだったと言う事です。

ところが不景気になり、当時契約したこの手の保険が思うように利益が出ない保険会社の財政事情を圧迫するようになったのです。

保険会社は 投資がうまくいかず、思っていたよりは利益がでません。
しかし昔契約した保険を解約した人がいると、当初契約したとおりに返金することになります。
すると預かった金額以上に返金することになり、投資でも保険でも損することになるのです。

そこで保険会社は考えました。
「更新のタイミングで保険会社が儲かる保険に借り換えさせればよいのだ」

そして印象が悪くならないように「新しいタイプの保険」を作り、 あたかも新しい方が得するようなイメージを作り上げ、担当者への営業手当の金額を厚くして、 少しでも昔の保険を新しい保険に、つまり契約者が損する保険に切り替えさせるように仕向けたのです。

私に提案されたのは、10年で更新する「更新タイプ」でした。
内容を知人に確認してみると驚きました。

これまで積み立ててきた保険を解約し、次の更新タイプの資金に繰り入れるというものでした。年間の保険料 以前とそれほど変わらない230,000円程度で以前の倍以上の保証額で入院時の医療保険もたっぷりついていました。

そして悪魔のささやきです

「今の時代は10年後の事はどうなるかわからないので、その時に改めて考えましょう」


もっともらしい、しかしおそろしいセリフです。
保険料が変わらず以前より条件が良くなっているので、表面上は一見以前より良くなっているように感じます。 ところが知人が驚きの事実を教えてくれました。

「コレ、いくら損するかかわからん。何百万〜何千万くらいかな」

まず積み立てられていたはずのお金がなくなってしまうのです。
その時点で解約しても200万円ほどは返金されるはずのお金が消えてなくなってしまうというのです。 というのも、次の保険の下取りに出すような条件で見積が提示されていたのです。

保険料は約230,000円でしたが、それは下取りしたうえでの金額だったのです。
しかも次の更新型では予定利率が1%程度でした。
その上、主契約は以前よりも減って60,000円程度です。 その他は全部特約です。
最初からまた積み立てていくことになります。それも1%になってはではほとんど増えません。
つまりこういう事です。

更新前
現時点でも200万以上は返金される
保険料は毎年一定で65才で支払完了、その後は支払いは必要ない
65才の時に解約すると500万〜700万は返金される

更新後 ⇒ 悪魔のような契約変更
現時点での返金はゼロになる。10年後の返金額は47万円程度
保険料は終身、つまり死ぬまで払いつづける
10年後には支払う保険料が倍以上になる

というものでした。。。
前よりもたくさんのお金を、前よりも長期間にわたって支払い、
前よりも積み立て額は減り、一番保険が必要な老後には微々たる保障しかなくなる
こんなものに変えさせようとしているのです。

「10年後には保険料が倍以上になる」・・・・
よくよく書類を見たところありました。

10年後の更新時の保険料金  年間約53万円 ・・・・・・

しかもこれ、その10年後にはさらに倍増するそうです。
つまり20年後には保険料が100万円以上。。。。。
定年後、支払能力が少なくなっているのに保険料の支払いはどんどん増え続けることになります。そしてもしその時点でその金額を払えないということになると・・・・保障額を減らすしかありません。
年をとって保障の必要性が卓かなる時にそれを減らさざるを得ないことになる。。。
「10年後の事はわからないのでその時に・・・・」というセリフは私を騙す詐欺のようなセリフだったのです。

しかももし10年後に契約の更新そのものを断ったら・・・・たった47万円程度が返金されて全て終わりです。 その後保障は一切ありません。

もし続けたければ、どんどん上がる保険料をずっと払い続けるか、途中で保障額を半減させていくか・・・ そして死ぬまで保険料を払い続けることになります。

更新前は
保険料は一定
65才をすぎたら払わなくて良い
保険は死ぬまで有効
途中解約時には支払った以上のお金が返金される

更新後は
保険料は10年ごとに倍以上に増加していく
死ぬまで払い続ける
支払をやめたら保険は無効
解約しても微々たる返金があるだけ

老後、支払能力が低くなり保険の必要性が高くなるのに、現実には逆になります。

もし更新した場合としなかった場合のトータルの差額・・・いくらになると思いますか?

更新前 ・・・・ 総額690万円の支払い ※主契約だけなら300万円程度
支払は65才まで 
死ぬまで保障
解約しても約500〜700万円は返金される

更新後 ・・・・ 総額数千万円の支払い 
支払は死ぬまで一生払い続ける
支払をやめたら保障は終わり 
解約しても多くて50万円程度の返金


トータルではおよそ数千万円の損失になることになります。
という悪夢のようなスパイラルに陥っていきます。
もちろん私は現状の契約を継続しました。
それも「特約」をすべて取り払って。


嘘だと思いますか?以下を見てください。


これはある年配の方の「更新型」の保険の明細です。
途中から保険金が倍以上になっていますね。
私がもらった提案書は捨ててしまったので他の保険会社の書類をいくつかあつめてきました。
いろいろ集まりましたが、どこの保険会社も似たようなもんでした。

しかも以下の通りこれでも保障額を半額にしたんです。
この通り途中で減額しています。


もしこのように保険料を引き下げなければ・・・
年間500万円近くもの保険料を請求されていたのです。
更新型にする前は年間35万くらいいだったそうです。

もはや契約者が保険会社を保障しているようなものです。
恐ろしい、詐欺のような手法で契約者からお金をまきあげていきます。

普通の人は「保険なんてどこも同じようなもの・・・」と思っています。
そして担当者が「こちらの方が新しいタイプで保険も厚くなっています」なんて言うとそのまま信じてしまいます。

少しばかりの選択肢の中から自分にあったものを選ばされていますが、そもそもその選択肢がおかしいのです。
その結果、あまり深く考えずに言われるがまま保険を新しいタイプに切り替えてしまいます。
この更新・切り替えによって契約者は数百万円、場合によっては数千万円損させられることになります。

みなさんもよーく考えて保険を契約してください。